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ウィッグは、きらいなんです~

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12歳ですべての髪をなくしました。脱毛症です。今は「髪のない私にありがとう!」とご機嫌に暮らしています。多様性が当たり前になる社会に向けて活動中。 ■好き:おにぎり、風、星空、家族 ■モットー:自分を生きる、自分を楽しむ♪ ■著書「ここからの一歩」~母さん、髪がなくても大好きだよ~

ウィッグは かぶらないんですか?

先日、インスタで そんな質問をいただきました。

帽子やウィッグは、基本 かぶりたくありません。

夏の日差しが強い時、冬の寒い時だけ

「仕方ない、帽子かぶるかぁ」って感じです。

 

この頭で日常を過ごすようになって、約25年。

最後にかつらをかぶったのは、自分と兄の結婚式だったかなぁ?

それも20年ほど前。

 

今は子どもの入学式ですら、何もかぶりません。

「かぶった方がいいかな?」と考えることも忘れてた(笑)

逆に、かぶったら 子どもが嫌がるだろうし、

周りの人にも「誰? 急にどうした??」って驚かれると思う。

 

まぁ、とにかく 私はウィッグはきらいなんです~

 

素頭の生活を始めたら、

今まで諦めていたことや、我慢しながらやってきたことも

楽しめるようになったし。

 

やりたかった仕事、

温泉、旅行、スポーツ、キャンプ、遊園地のジェットコースター、

夜の散歩など、日常のささやかなことも ……。

 

風が心地よくて、何も締め付けられないのが 本当に楽ちんだし、

急に 人が家に来たって 隠れなくてもいい!

 

最近、SNS等で 様々な理由で髪をなくされた方と 繋がりました。

日本にも海外にも 想像以上にたくさんおられ 驚きました。

今なお 苦しみの中にいる方々の言葉には、胸が痛くなります。

 

また、現実を受け入れながら

ウィッグなどで オシャレを楽しんでいる方々も

たくさんおられましたみなさん、とても 可愛いです

 

今の、ウィッグは とってもオシャレ!

色も形も たくさんの種類があり、手頃な値段から 買えるようですね。

でも、人毛で 地肌や もみあげも自然なものとなると、

何万円、何十万円… になり、買い替えも必要だから、

経済的な負担は 大きいようです。

 

生きるための かつらだった

私が10代の頃は、ウィッグなんておしゃれな言い方ではなく、

かつら」でした。

中学生の時、初めてかぶったかつらは、

母 行きつけの美容院で 買ってもらった2万円ほどのもの。

学校にかぶって行った初日に「かつら!」と、すぐばれました。

 

高校に入学するときは、有名な会社の、人毛かつらを作ってもらいました。

私用に型をとり 生え際なんかも自然でした。

だから、高校の同級生は気づいていませんでした。金額は50万円ほど。

 

高価なものでも、毎日使っていけば傷んでくるので、

その後2つ買い替えてもらいました。

親に悪いなぁと思いつつも、

それがなければ きていけなかったので……感謝しかありません。

 

中学生の頃は機械体操部、高校は陸上部を選んだものだから、

かつらが取れないように 必死でした。

毎日頭に両面テープを張り、それが痒いし、運動すれば 汗もになるし。

とにかく 不快感のかたまりでした。

 

だからと言って、かつらをとった生活なんて 1ミリも考えられなかった。

「かつらは大っ嫌い!」でも「かつらなしでは生きられない!」

闇から抜ける道を どこにも見つけられなかった。

 

そんな私が、ありのままの自分で ご機嫌に暮らせるようになるまでには、

家族や仲間、たくさんの人に支えられ、

見えない力に導かれ、一歩一歩だった。

恐怖や葛藤、親とのぶつかり合い…… いろいろなことがあった。

 

でもそれを乗り超え、

人からどう思われるかを手放し、

自分を丸ごと受け入れたら 嘘みたいに楽になった。

楽しくなった!

今までのこと、すべて必要だった。

めぐり合わせやタイミング、不思議に思うほど……。

すべてに感謝です。

 

寒い冬が近づいてきました。

家ではパーカーばっかり着てる。首も温かいから。

外では、パーカーのフードを かぶってばかりは いられないし、

オシャレは好きだから、肌触りのいい、自分に似合う帽子に出会ったら、

かぶってもいいかな♪

 

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12歳ですべての髪をなくしました。脱毛症です。今は「髪のない私にありがとう!」とご機嫌に暮らしています。多様性が当たり前になる社会に向けて活動中。 ■好き:おにぎり、風、星空、家族 ■モットー:自分を生きる、自分を楽しむ♪ ■著書「ここからの一歩」~母さん、髪がなくても大好きだよ~
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