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ポートレート撮影しました!

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12歳ですべての髪をなくしました。脱毛症です。今は「髪のない私にありがとう!」とご機嫌に暮らしています。多様性が当たり前になる社会に向けて活動中。 ■好き:おにぎり、風、星空、家族 ■モットー:自分を生きる、自分を楽しむ♪ ■著書「ここからの一歩」~母さん、髪がなくても大好きだよ~

存在を隠したかった

私は、写真を撮られるのが 大嫌いでした。

特に、毎日「かつら!」と笑われていた 中学生時代は、人から見られないように、

写真なんかには 絶対映らないようにと、存在を隠すように していました。

 

卒業アルバムの 写真撮影日は「撮りたくない!」と言って 学校を休みました。

そしたら、私だけ 春の 生徒手帳用に撮った写真が 使われてしまいました。

卒業時より もっと変なかつらで、怯えたような表情で写る 私です。

余計に落ち込みました。

 

撮影

そんな私が、素の頭で ポートレート撮影する日が 来るなんて!

しかも 40代半ばを過ぎてから、白のウエディングドレス姿で……⁈

 

きっかけは、友人の勧めです。この友人も同世代で、

自身も ポートレート撮影をし、感動を 伝えてくれていました。

そして、フォトグラファーの豊哲也さんを 紹介してくれました。

 

撮影の一週間前、別の友人と メイクを相談しました。

「つけま、つける?」

でも、元々アトピーで 敏感肌の私は、考えるだけで 目が痒い。

だから や~めた!

それでも せっかくだし、写真映えさせるには、少しぐらい 目元はっきりさせようかと、

アイラインを引いてみてもらった。 うん?……いいかも ⁉

けれど、そのまま家に帰ると、

娘たちは 顔をしかめ、「いつもの母さんの方がいい……」と、言いました。

 

撮影は、日曜日の8時半スタート。

バタバタとした日常の中、結局 いつもと同じ 適当メイクをし、

ウェディングドレスを それっ!とかぶり、

友人の運転する車に 乗り込みました。

 

向かう場所は、地元 鳥取県の大山(だいせん)にある 木谷沢(きたにざわ)渓流。

我が家から40分程ですが、初めて訪れる場所。

大山に近づくにつれ、自然の山々…… 非日常の世界が 広がっていきました。

美しい緑、渓流の音、鳥の鳴き声、風 空気 ……

五感のすべてが 心地よく満たされ、

心、体、魂が 一気に喜び、解放感で いっぱいになりました。

やっぱり 人間も自然の一部で、生かされている ……。

 

豊哲也さんとは、この日が 初めまして。

未経験の私を 穏やかにサポートしてくださり、私は 言われるがままに ポージング。

時には、「森を すべて包み込むような 笑顔で…」と言って、

私の心と、壮大な自然との距離を 近づけてくださいました。

 

友人2人も協力し、気持ちを和ませてくれました。

撮影途中、通りがかった 小学校高学年ぐらいの女の子も、

私を見て、「わぁ~、キレイ~」と言ってくれました。

 

そんな 楽しい撮影時間は、あっという間に過ぎました。

 

写真に写る自分

数日後、届いた写真を見ると、想像以上の仕上がりに 感激!!!

さすが、プロ!!!

景色が 神秘的で 本当に 美しい ……

私は すっかり森に住んでいる人みたいに なっています。(*´∇`*)

 

そして写真には、目元のシワや、肘のたるみも そのまんま映し出され、

年齢を重ねてきた リアルな私がいます。

適当メイクは、森に ほどよく馴染んで よかったかも?

 

22年前、本当の結婚式は ウィッグをかぶりました。

写真を見返してみると、25歳の私は 若くて 綺麗にはしてもらってるけど、

やっぱり 違和感がある。

本当の自分だとは、感じにくい。

そんな人生もあったなぁと 過去世を思い出すような 感覚。

 

その頃の自分も 頑張っていて、笑顔ではいるけど、

やっぱり 今の自分の方が 好き。

写真の中の私は、子どものように 楽しんでいて、

かけがえのない「今」を 心から 喜んでいるように見える。

 

写真は、きっと その瞬間の生き様や 心が そのまま映し出される。

今回の撮影は、今の自分と 向き合う機会にもなった 気がします。

心から 感謝です。

 

私は、美しい子になるように「美緒乃」と名付けられました。

髪をなくした10代の頃の私は、鏡に映る自分を 醜いとしか思えず、

写真に写るのも、嫌で嫌で 仕方なかった。

 

でも今は、あの頃と全く変わらない ツルツル頭と、

写真に写った自分を 愛しく思える。

自分でも気づいていない 心の奥に残っていた傷が 癒されたようにも感じました。

きっと亡くなった父も、喜んでいることでしょう。

 

自分にご褒美

12歳で髪を失くして 35年。

自分を好きになれないまま、不快なウィッグと共に過ごした 10代。

故郷を離れ、生まれ変わるように ウィッグを外し 生きなおした 20代。

脱毛のことで 心も時間も埋まっていた私から 解放され、

ありのままの自分で 仕事や子育てにも 奮闘した 30代、

そして 40代になった今。

 

頑張ってきた自分に ご褒美です。

頑張ってくれた私、ありがとう

 

傷ついた時の 記憶は消せなくても、

傷ついきっと時間がたってからでも、癒していける。

 

現実を 受け入れ、諦めることが必要なことも ある。

でも、人と違うところがあるからといって 諦めなくてもよかったこと に気づけば、

きっと、一つ一つ 置いてきた自分を 取り戻していける

 

10年、20年、30年後の自分は、どんな歳のとり方をしているのだろう?

私は、いつまでも ワンピースを着て、

軽やかに歩くおばあちゃんを 目指していきたい。(ノ´∀`*)

 

いつか自分の光に

今、鏡の前で泣いているあなたに

「どんな自分も 好きになってあげて」とは言えない。

ありのまま自分を 好きになれないなら、

その気持ちを もったままでいい。

頑張って生きている自分を うーんと 褒め、

ささやかでもいいから、ご褒美をあげてほしい。

 

一番の味方である自分に 大事にされた自分は、

少しずつ 癒され、

少しずつ 元の自分に 還っていけるように 思います。

 

そして、

本当のあなた、魂は、隠されず 表に出たがってはいませんか?

それは、けっして ありのままの姿で 街中を歩く ということだけではない。

持って生まれた 才能や  輝きといった、大げさなものでなくたっていい。

 

これまでの経験や、コツコツと 育ててきたもの、

あなたが好きなこと、夢中になること、生み出すもの……

そんなものたちが、きっと あなたの光になります。

その光は、あなた自身の道を照らし、

あなたという存在が、誰かを照らす光にも なっていけるのだと思います。

 

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12歳ですべての髪をなくしました。脱毛症です。今は「髪のない私にありがとう!」とご機嫌に暮らしています。多様性が当たり前になる社会に向けて活動中。 ■好き:おにぎり、風、星空、家族 ■モットー:自分を生きる、自分を楽しむ♪ ■著書「ここからの一歩」~母さん、髪がなくても大好きだよ~
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