講演会、子ども達に届け!
楽しくなってきた
講演活動を スタートし、
公民館や 米子市の人権アカデミー、小中高校の PTA など、
大人向けの人権講座に 呼んで頂くようになった。
回を重ねるごとに 出会いが嬉しかったり。
皆さんの 生の声に触れることで、
自分の存在 や 伝える意味 を、
客観的に 感じられるようになってきた。
講演内容も 少しずつ進化し、
お気に入りのワンピースを着て 会場に向かうのが、楽しくなってきた ♪♪
子ども達に届け!
昨年、鳥取県内の ある地域で 講演させて頂いた。
中学生とその保護者さん、地域の方や学校の先生、合わせて約30人。
そして講演後、中学校の校長先生 と人権担当の先生が、
「ぜひ、全校生徒に 聴かせたい!」と思ってくださり、
約1年後、中学校での講演会が 実現した。
本格的に 大勢の生徒さんの前で話すのは 初めて。
しかも、近くの小学5・6年生も一緒にとの事。
私は、大人に話していた時から、
この先にいる 子ども達へも届くように! と思いを込めていた。
だから 感謝と共に「よし、きたー!」と心の中でガッツポーズ。
ただ、「私の話、5、6年生には少し難しい?」
という思いが よぎった。
でも、これまで 大人向けというより、
同じ人間 として 大切なことを伝えてきた。
だから、少し分かりやすい言葉に変え、
これまでと ほぼ同じ内容でいくことにした。
あとは 子ども達の反応を見てみよう。
行こう! 講演会
快晴の中、車を走らせ 豊かな自然に囲まれた学校に 到着。
学校とは思えない程 柔らかな造りの校舎。
先生方が 笑顔で迎えて下さり、私の心はすっかり和んだ。
会場には、小学生・中学生、先生方を合わせ 120人程がズラリ。
先生が パソコンや音響の準備をしてくださる間、
生徒さんたちは 固い表情 で 私をじーっと見つめている。
講演スタート。
前の方では 小学生さんが一生懸命メモをとり、
中学生さんも、真剣に聴いてくれている。
・・
・・
終了。
ふぅ~ 出し切った~。
最後に、女子生徒さんが代表で挨拶。
自分の言葉を絞り出しながら しっかりと語ってくれて、
私は そのまっすぐな思いに 感動 し、胸がいっぱいになった。
会場を出ると、小学校へ戻る生徒さんらが 並んでいる。
私を見つけると 誰からともなく
「ありがとうございました!」と、
キラキラした 笑顔 で 私を見てくれました。
人権担当の先生は 胸を押さえ、
何度も「沁みました~」と仰ってくださった。
生徒さんの声
2週間後、生徒さんからの感想が届いた。
ちょうど 私が 50歳の誕生日を迎える前日。
生徒さんの 色々な文字で綴られた 紙束。
頑張ってきた人生 50 年の 大きな ご褒美 のようでした。
何度読み返しても、胸が熱くなり 感動 が止まりません。
一部、ご紹介します。
(もう省けない! お時間ある時、最後まで読んで頂けると 嬉しい)
<小学5年>
●僕は 多様性を当たり前にすることが大事で、
見た目 の問題 だけでなく 見る側 の問題であると分かりました。
●人権学習で学んだことは、
「どんな人も 一人の人間として見る」「自分のすべてを大切にする」
●「生きてるだけで 100点満点」ということが分かりました。
●これからは自分も周りの人も大切に、差別しないように生きたい。
●初めてのことに不安があっても「不安をもったまま やってみればいい」
ということが分かった。
<小学6年>
●差別されても下を向くのではなく、一歩踏み出す勇気が大切。
一歩一歩進むと 世界が広がる ことを知りました。
●細田さんの ありのままの自分で生きる姿に 感動しました。未来を作るのは私たちなので、差別のない社会を作っていきたい。
●「脱毛症」は命にかかわる病気ではないが、とてもつらい思いをされてきたことが分かった。私や友だち、弟の人生にとって 大事な話をきけて本当に良かった。
●僕も人がどう思うかではなく「自分がどう思うか」 を意識していきたい。
●自分はこれまで あまり自分を良く思っていなかったけど、話をきいて 心が動いた 感じがしました。
●「人間には 長所や短所があって当たり前」ときいて、自分の短所の中にどんな 魅力 があるか探して、自分らしく生きようと思った。
●大変なことがあっても、時間をかければ 元のように元気に生きていけるし、それを褒めてくれる人がいる ということが分かりました。
●自分の心に沿って、自分の道を楽しむことは難しいことだと思う。でも、細田さんのように 友達と助け合い 認め合い ながら、勇気をもって自分らしく生きていきたい。
●今、私が「ここにいてよかった」と思ってくれる人もいるんだなと 知ることが出来た。他人ではなく、自分の人生、命なので自分の道を楽しんで生きることが 大切だと思いました。
●僕も 顔や身長にコンプレックスがあるけど、前向きに生きていきます。
<中学1年>
●辛いことがあっても 気持ちを一度0に リセット して、ポジティブに考えようと思った。これからの人生にいかせる話をありがとうございました。
●見た目や仕事など、表に出ていることだけで判断せず、話したりしてその人の 本質 を見ることが大切。
●自分や家族のことなど 困っていることは沢山あるけど、少し 安心 しました。心が温かくなったり、考えさせられるような話、どれもすごく勉強になりました。
●自分のことを好きになれば、堂々と人前に居れると 分かりました。
●細田さんの 劇 は、娘さんや 地域の人との協力で 作り上げてて とても感動した。
●僕も「それを言ったら 相手はどう思うか」を考えてから発言していきたい。
<中学2年>
●家族や友達、自分の事としてしっかり考えることが出来た。今回のお話を聴いて、多くの生徒の 意識が変わった と思う。これからも沢山の人に「前に進むことの大切さ」を伝えていってください。
●相手の気持ちが全て分かるわけではないけど、知ろうとする努力 はしていきたい。お話の一つ一つが刺さり感動したし、温かい気持ちに触れたようで 幸せ でした。将来の夢や 自分の強みを言える自信がなかったけど、細田さんのように 温かくかっこいい人になりたい。ありのままに生きて、焦らず少しずつ 自分の強みや やりたいことを見つけていきたい。
●今まで 自分を好きではなかったけど。前より少し好きになれて良かった。
●自分の成功体験など書いて、他人にも 自分自身にも 感謝を伝えられるように 頑張っていきたい。他人の幸せも喜べる人でありたいです。
●自分を好きになろうとするのではなく「自分を好きになる準備」をすることが大切なのではと感じた。全てのことは繋がっていて、許したり 感謝 することが大事だと思いました。
●今胸を張って「自分が好き」と言える細田さんに 憧れを感じた。多数派の意見ばかりに合わせず、たまには社会の型からはみ出て 生きてみたいなと思った。「自分が生きていることを 褒められる自分になりたい」と思いました。
●自分が好きではないところも自分の個性として、「日常を 目一杯 楽しみたい」と思うことが出来ました。
●外見の特徴も「ポジティブ」「真面目」のような 特徴 と同じようになったらいいなと思った。細田さんは髪がなくても 良かったことに目を向け 感謝していて、自分もそう出来る人になりたい。
●髪がないことでのいじめや差別、悲しい気持ちが しっかり伝わった。スライドショーも分かりやすかった。
●些細なことでもいいから、言葉にして 伝えられる人になりたいと思った。本も絶対に読みます!
●世の中にも 心優しい人 がたくさんいるんだな と感じることが出来た。
●いつか自分を救ってくれる友達がいるかもしれない。そう考えると普段より友達を大切にしたいと思った。
●いじめを受けた昔を思い出し 共感 した。「ポジティブ思考で どれだけ人生が変わるか 」ということを感じた。自分の好きになれないところも、きっと好きになれる、好きになっていいんだと感じた。
●メンタルがとんでもないと思った。
●僕のいろいろな悩みや考えが スパッと変わった気がしました。差別やいじめの問題は 授業で習ったけど、ただ髪がないだけで その対象になるのはおかしい。細田さんの実体験を聞き、とても勇気のある人だと思った。自分の事を話すのは あまりできないと思ったけど、今度 悩みができたら 親 に言ってみようかなと 思えました。
●「自分も変われるんだな」と分かりました。一歩進むのは一人では難しいから、家族や友達と力を合わせ 少しずつ進みたい。
●一番印象に残ったのは「無理に 自分を好きにならなくてもいい」です。自分の嫌いなところは、大人になってからでも 少しずつ向き合っていけばいい。僕の全部ではなく、今は好きだと思う所に自信をもっていこうと思った。人生の中で当たり前だと思って 見過ごしてしまうことがあるけど、一つ一つに 感謝 していきたい。
●人は苦しいことがあっても「必ず幸せになれる」と強く思いました。
<中学3年>
●自分を大切にすることを忘れず、誰かに 寄り添える人 になりたい。
●自分の失敗ばかり気になり、自分を受け入れることが出来ていなかったけど、「頑張ってない人は一人もいない」と聞いて、頑張った自分を少し 褒めてみよう と思えた。無理に自分をさらけ出すのではなく、自分のペースで 自分のやりたいことに挑戦していきたい。
●自分の中の不安が「楽しむことが一番、今日が本番」という言葉で少し 楽 になれた。自分を追い詰めず、休みながら色々なことに 向き合って生きようと思う。普通の一日も当たり前ではないので、その環境にしっかり 感謝 して、一日ちゃんと頑張った自分を褒めてあげられるくらい余裕の持てる人になりたい。
●「失敗とかも 全部 幸せに繋がっている」と聞き、気持ちが 楽になれた。違いがあるのは当たり前だから、違いを認め合う のが大切だと思った。これからの人生の 自分との 付き合い方 を学べました。
●自分のマイナスと思っていたところも、いいところに変えて行けば 世界が 広がっていく と思った 。
●脱毛症について偏見を持つ人、脱毛症に限らず 良い印象を持たれてないことも、何かのきっかけで 理解 が広まってほしいと思った。
●「自分がされて嫌なことはしない、されて嬉しいことをする」何においても大切だと改めて感じた。100個の夢 も書いて叶えて いっぱい〇をつけていきたい。
●「ありのままの自分をだしてもいいんだ」と思うことが出来た。僕は色々なことから逃げ、勇気が出ず 言いたいことが言えない自分が嫌いだった。でも少しずつ 挑戦 して言えるようになりたい。いじめや差別をしている人がいたら、注意できるように 頑張っていきたい。
●僕は時々人をいじってしまうけど、相手の気持ちを考え、自分がされて嫌なことはやらないようにしようと思った。今日のお話は、学校だけでなく 人生ずっと大切なこと だから忘れずに生活していきます。
●「自分自身を好きになる」今の時点では難しいけど、「自分を認め 褒めて大切にすること」を頑張ってみたい。差別をする人はまだ沢山いて、それによって苦しんでいる人が 沢山いる。人間の心理的に 直ぐ考えを変えられるとは思いません。でも少しずつみんなが 「良い方向に目を向け 進んでいく」と世界中のみんなが「楽しく幸せに生きられる」と思いました。とても心強く支えられるお話でした。
●多様性の社会の中で どんな人でも 命は対等 なので、一緒に生活していきたい。自己肯定感を高めるために、自分自身について 深く知ろうと思います。
●人目が気になるけど 頑張って生きている人がいて、それを否定するのではなく、一人の人間として受け入れれば、沢山の人がもっと人目を気にせず生きられると思う。違いをもった人間同士が 共に生きる世の中だと、もっと いいアイディア が出て いい社会 になっていくんじゃないかと思った。
●「自分はこのままでいいんだ」とホッとしました。周りの友達や家族の存在は改めて大切だと感じたので、これからも感謝し、支え合える関係になりたい。もっと ありのままの自分 を出して 楽しい人生 を歩んでいきたい。
生徒さんらの思い、まだまだ沢山ある。
私の話を 受け取る心 が育っている生徒さんは、
本当に素晴らしい。
家庭、学校、地域からの 愛情 …
これまでの 積み重ね があったからこそでしょう。
今回の講演は、
「もっと 沢山の生徒さんに 私の経験と言葉を届けたい!」
という気持ちにさせてくれました。
校長先生、サポートしてくださった先生方、
地域の館長さん、
皆さんとのご縁に、心から感謝です。
あなたの一番の味方は、私
髪が抜けた頃の私と ちょうど 同じ年頃の生徒さんに向けて話し、
感想をもらったことで ふと思う。
私が中学生の時、誰かが こんな風に 話をしてくれたら … 、
私の代わりに 想いを伝えてくれたら… と。
体が凍り付くような 言葉のいじめは なくなっただろうか。
みんな もっと優しくなれただろうか。
みんな もっと未来への希望を もてただろうか。
・・
・・
「話してくれて、ありがとう」
中学生の私がほっとしている。
私もあなたに伝えたい、
「あなたが頑張ってくれたから
今の私がいるんだよ、ありがとう」と。
私だから 伝えられることがある。
今の私だから 出来ることがある。
一人ひとりが、唯一無二 の存在。
あなたの人生は 尊い。
大丈夫だよ、安心していいよ。
未来のあなたは、幸せ に包まれているから。