スキンヘッドでおしゃれ
ご機嫌スイッチの一つは、おしゃれをすること。
10代の頃は、どうしても自分のことが 好きになれませんでした。
でもやっぱり、年頃の女子 ウィッグをつけて 少しでも可愛く見せたいと、
お小遣いでファッション雑誌を買い、モデルさんを 真似たりしていました。
20代、30代になり スキンヘッドで過ごすようになってからも、
ファッション雑誌の中の、モデルさんや 生活を見て 憧れたり、お店を見て回ったり、
そんな時間を過ごすことが 気分転換になっていました。
今、ファッション雑誌は買わなくなりましたが、TVのファッションコーナーを観たり、
モデルさんのスタイルブック、インスタ、YouTubeを観たりして、気分を上げています。
自分のファッションは…
ウィッグ生活の時は ロングだったし、スカートを履くのが 好きでした。
スキンヘッドで生きるようになってからは、
仕事柄、Tシャツやパーカーに デニムといった スタイルが ほとんどで、
たまに スカートを履いたりもしましたが、なんか似合わないような気がして。
普段もパンツスタイルで、色も 白、水色、ネイビー……と、無難な物ばかり選んでいました。
たまに、色物や 可愛いデザインを 買ってみても、結局 着ない ということが多かったです。
子どもが 保育園に通っていた頃のこと。私は30代。
児童館での仕事を終え デニムシャツ、カーキの短パン、黒のレギンスという格好で
保育園へ迎えに行ったとき、4歳ぐらいの男の子が
「おじいさんは、ここ通っちゃいけん!」と言って、私の前で 両手を広げました。
周りを見渡しても おじいさんなんていない。明らかに私に向けられた言葉。
おばさんなら仕方ない。おじさんならまだしも、お・じ・い・さ・ん ……
ガーーーーーーン! ……さすがの私も 傷つきました。
次の日、私は ピンクの服を買いました(笑)
それ以来、おじいさんに見えない 女の子らしい格好をする! が、私のテーマになりました。
昨年、保育の仕事は卒業し、膝が破け 頑張ったデニムたちを 処分しました。
いつでも どこでも 何を着てもいい生活になり、
今は、自分が 心地よくいられる服、自分が着たい! と思う服を着ています。
といっても そんなにバリエーションがなく……
雑誌やTV の素敵なスタイルを 真似てみても なんかしっくりこないし、
髪がない分 ぼやけたり、カッコよくすると おじさんになる(笑)
それなら、真似ではなく スキンヘッドだからこそ似合う服を もっと探していこう!
こんな服や こんな色が似合う、こんな服は似合わない といった
すべての型を取っ払って、いろいろなものに挑戦してみよう! という心境になりました。
スキンヘッドでも、普通に 街に溶け込むものだったり、
憧れているZARAのような 世界観だったり。
自分らしく、自分がご機嫌でいられる 服で 身を包んで生きたい!
誰もがみんな 世界で一人 唯一無二の 存在。
その人にしかない、輝きがある。
私は、髪のない自分が 一番のお気に入り。
こんな人生が送りたくて、こんな人生を選んで生まれてきたと 感じています。
だったら、この見た目を うーんと楽しもう♪
で、……
もう少し暖かくなった頃、プロのカメラマンさんに 写真を撮っていただき、
ポートレートを 作ることにしました!
今は、何を着ようか あれこれ妄想したり、
たまーに、家族が 仕事や学校に行っている間、手持ちの服で 適当に組み合わせて
鏡の前に立ってみたり…… ご機嫌タイムを過ごしています♪
でも、やっぱり一人じゃ 自分から見える世界 でしかない。
スタイリストさんが いたらいいのになぁ……。