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プロフィール

細田美緒乃(ほそだみおの)です。

鼻歌交じりの日々、昔の自分に どこまで近づけるか分かりませんが……

私の歩みをご紹介します。

 

細田美緒乃 略歴

1973年 福井県生まれ。

12歳の時に髪を失う(原因不明)。

希望を持てず下を向いていた日々から、

本来の自分にかえり たくさんの夢を叶えたいと、

20歳の時、鳥取県の大山(だいせん)で一歩を踏み出す。

 

現在、鳥取県米子市 在住

児童館勤務19年、保育園勤務3年

家族: 夫、3姉妹の娘

 

  • 2014年 『100個の夢』鳥取県出版文化賞 エッセーの部 優秀賞
  • 2017年 著書『ここからの一歩 ~母さん、髪がなくても大好きだよ~』出版
  • 2018年 BSS山陰放送 あさスタ ラジオ出演
  • 2019年 著書『ここからの一歩』を元に、人権劇 制作発表(地域の有志による)
  • 2021年 講演活動をスタート

 

細田美緒乃の 歩み

 

生まれる

私は福井県で生まれた。祖父、両親、2つ年上の兄、私の6人家族。

木登り、虫取り、一輪車……かなりのおてんば娘。

水泳、習字、ピアノ……習い事も一生懸命。

負けず嫌いで 頑張り屋さん

褒められることも多く、両親からすれば

“ 自慢の娘 ” だっただろう。

 

髪が抜けた

小学校6年生の冬、美容院で 円形脱毛症がみつかった。

毎日、鏡の前に座り込み「これ以上抜けないで」と祈っていたが、

容赦なく抜けていった。すごく怖くて、何度も泣いた。

 

中学生時代

脱毛を人に気づかれる前にと かつらをつけた。

「へんな頭!」「かつら!」と毎日笑われ、

様々な言葉で、傷つけられた。

 

それでも私は、学校に行くのをやめなかった。

なぜなら いつも女友達が側にいてくれたから。

 

家に誰かが来ると、家族から

「上に行ってなさい!」と言われ、

私は逃げるように階段を駆け上がった……

 

私は隠される存在 になった。

家族も 葛藤を繰り返していたのだろう。

 

不登校

中学3年生になり、徐々に『頑張り屋さん』の私から、

これ以上 頑張る力を絞り出すことが出来なくなった。

私は 学校に行くのをやめた。

 

仲 間

先生や仲間が 心配して 家に来てくれた。

仲間に勇気をもらい、家族にも支えられ、

私は 学校に自分を引き戻した。

なんとか高校受験にも合格し、無事 みんなと卒業。

 

高校時代

高校のクラスメイトは全員女子。

髪がないことも 少しずつ打ち明けていった。

強くなったと思っても 弱い自分に悩まされの繰り返し。

そんな私に 仲間はいつも寄り添ってくれた。

 

そして、いつの頃からか

「私は必ず幸せになれる!」

と確信を持つようになった。

「今のつらい日々は、幸せに向かうための通り道。

必ず幸せにつながっている!」

 

短大時代

短大に入り、私は保育士になるために学び、

楽しい仲間にも支えられた。

 

人生を変える 彼との出会いもあった。

その彼の前で 私は初めて家族以外の前で、かつらを外した。

ツルツルの頭を撫でながら 彼は「かわいい」と言ってくれた。

 

それからの2年間、彼とはたくさんの時間を笑って過ごした。

 

そして「短大を卒業した後は、髪をはやすために頑張ってみよう」

そう決意が生まれた。

たった1人、ありのままの自分を好きになってくれた人との出会いが

勇気と飛び立つ力を育んでくれた。

 

「かつらをとって、外に出よう!」自分との戦いが始まる。

 

青森へ

彼のお母様が 青森の出身で

「お婆さんが1人で住んでいるから しばらく行ってみない?」

と言ってくださり、私は、迷わず 青森へ行った。

 

初めて かつらをつけずに外に出る。

がこんなに 心地よい ものなのか……、

なんとも言えない幸せに包まれた。

 

長年 背負ってきた重荷をやっと下ろせたような、

ホッとした気持ちにもなり、

「あー、ずーっと ありのままの自分 で生きられたらいいのに……」と

自分の 本当の声 を聴いた気がする。

 

2か月が過ぎ、福井に帰る。

そして、彼との別れがあった。

 

その後はかつらをつけて 幾つかのアルバイトをして過ごした。

 

大山へ

高校時代の友人が、

「冬の間、鳥取県の大山で 住み込みのアルバイトをしない?」

と誘ってくれた。

私は大山のペンションで

毛糸の帽子をかぶり、精一杯笑顔で働いた。

 

その次の冬も、大山へ行った。

今度は帽子をかぶらず ありのままの自分で。

「もう、大丈夫!」

アルバイトが終わり福井に帰る。

気持ちは前に前に……

 

でも いざかつらをつけずに外へでようとすると、

足が一歩も前に進まない。

もう福井にいることは考えられなくなった。

 

大山の近くには米子がある。

海も山も近く、何より私を知っている人が一人もいない。

「よし、とりあえず1年 米子に行ってみよう!」

 

米子(よなご)での第一歩

右も左も分からない 頼りない22歳の私。

家探し、仕事探しのため 歩き続ける。

温かく受け入れてくれた大山とは違う、

より現実社会に 私は委縮していた。

帽子もかぶったまま ……

 

その時だけは、大山の友人にお供を頼んだ。

選んだ場所は ショッピングセンター。

極度の恐怖と緊張の中 …… 帽子をとった!

… 徐々に見られることにも慣れ、

背筋をピン!と伸ばして歩く自分が  好きになってきた!

 

仕事の面接では、そんな私を「かっこいい」と言ってくださり

採用が決まり、とんとん拍子に 小さな借家も見つかった。

 

恐怖を乗り越え、

ありのままの自分で  歩き始めたとき、

私は人から認められ、自分の居場所ができたのだ。

 

結婚、家族

そんな一つ一つのご縁が繋がり、夫との出会いがあった。

25歳で結婚し、3姉妹の娘たちにも恵まれた。

 

髪のない母をもつ娘たち、それぞれに思いはあるようだが、

「母さん、髪がない方が絶対かわいい❤」

「そのままがいい!」と言ってくれている。

 

仕 事

プールのインストラクター、保育園、児童館と、

子どもたちに関わる仕事をしてきた。

子どもたちの成長と共に 私も育てられている。

たまに、頭なでなで、ぺちぺちされるけど・・・

 

本の出版

2017年12月、20代の頃から夢に描いてきた 本の出版が叶いました。

私のこれまでの歩みや、夢などを綴っています。

色々な方にご協力いただき、心から感謝です。

著書『ここからの一歩 ~母さん、髪がなくても大好きだよ~』

詳しくは別のページでご紹介します。 ➤こちら

 

私の経験をお伝えすることで、

髪をなくして下を向いている方、

見た目や心に コンプレックスをもっていたり、

自分を好きになれない方、

どこかで一歩を踏み出したいと思っている方、

そんな方々に少しでも光を送りたい。

 

みんなが自分らしく歩いていく、

きっかけの一つにでもなれたら嬉しいです。

 

人権劇になった!

2019年、著書「ここからの一歩」を元に、

地域の方と 人権劇を制作し発表。

 

私にとっては、たどり着いた今に

こんな素敵な家族や仲間がいることの幸せを

深く感じる時間となり、

「髪のない私に ありがとう」

心からそう思えるようになりました。

 

この経験がまた「一歩踏み出そう!」という勇気に変わり、

SNSでの発信につながっています。

 

これから

著書『ここからの一歩』を元にした  絵本 を製作中。

絵は苦手なので、イラストレーターさんにお願いしています ♪♪

他にもいろいろな夢、妄想中……

これまでの出来事、出会い、

導いてくれた見えない力、すべてに 感謝

私は、いつでもどこでも 素頭で生きていますが、

始めから  こんな生き方を  目指してたわけではありません。

自分の 出来ることを、出来る場所で、

一つ一つ  楽しんで いたら、

いつの間にか  こうなっちゃいました。

 

でもけっして、この頭をさらけ出して

こんな生き方を目指しましょう! とか

社会を変えてやろう! なんてことは考えていません。

 

ただ 自分正直生きている、

それによって、誰かの が少しでも軽くなったり、

笑顔 になれる人が  増えてくれたら嬉しいです。

 

 

あなたの一歩一歩も いつか宝になることを願っています。

これから出会う  皆さんとのご縁も  楽しみに・・・

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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